釧路菓子商組合

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お菓子釧路菓子職人めぐり

自ら出前教室に出向き講師を務める、川鍋菓子舗店主の川鍋健一氏。
お菓子職人という枠を超えて活動する氏の思いを伺いました。



川鍋氏のお菓子作りは父親のお菓子作りを手伝いから始まります。 手伝いというもののその内容は実に実践的で、氏は小学校の頃から餅をつき方を覚え、お店に欠かせない餡を炊くことまでまかされていました。

高校卒業後、東京の菓子店へ就職。見習いとして従事するも、幼少からの経験がある氏は難なくこなし、やがては1日分の作業を半日で終わらせてしまうまでになります。
氏はこのことを「早く終わらせればそのぶん先輩の手伝いをさせられるからね。自分が知りたい技を盗むチャンスはその時にしかない」のだと。そして、残りの時間はベテラン職人を手伝い、教わることなく熟練の技術を確実に自分のものにしてきました。

そんな凝縮した日々を2年以上続け、ついには体調を崩してしまします。
1年以上もの休養後、釧路に戻り実家である現在の場所で、自分のお菓子作りをはじめます。
以来、釧路の地でお菓子を作り続けています。





毎日自ら手入れしている工場は清潔そのもので、社会見学も受け入れていている。

そのモットーとも言えることは「常に考え、感じる」こと。
氏は「教わられ習わなかったことが、自分にとってプラスだった」と当時を振り返ります。

見たり聞いたりするのではなく、実際に体験しなければわからないといいます。このことを伝えるため、お菓子作りの傍ら、お菓子作りの楽しさを感じてもらうよう20年以上ライフワークとして出前教室の講師を務めています。
幼稚園や小学校、中学校へ自ら出向き子供たちと一緒にケーキを作っていたものが、最近ではお菓子作りの枠を超え、社会福祉施設や一般企業の料理教室の講師として活躍するほど、活動範囲を広げています。

また、氏には「秘伝の〜」というものはなく、同業者であってもレシピは惜しげもなく教えてしまうのだそう。 その理由を聞くと「誰かに教えた分、自分が進化すればいい。ただそれだけのこと。」